2025-10

栗っ子が紡いだあの日々

15.時間には限りがあります… その中で…

関心を持って主体的に動き始めたとき、その活動は子どもたちの思いや願い、行動力によって進められていきます。そして、その活動が子どもたちの学校生活に根づいたものになれば、その活動の中からさまざまな活動に発展したり、活動を通して友だちとの関わりが...
栗っ子が紡いだあの日々

14.学級の文化に…

学級開きをしてまだ1カ月もたっていない教室の中で、あれだけの主体的な学びの姿勢や、「蚕を飼いたい!」というあなた方の思いの強さに、この取り組みが学習として深まっていくことへの期待だけでなく、それ以上に、学級づくりや学校経営の太い柱となってい...
栗っ子が紡いだあの日々

13.ここから何かが始まる…

地域の中には、子どもたちが学ぶ素材、学ぶべき事実や現象がたくさんあります。あの頃、教室でのあなた方の様子は、まだまだ調べたい…、もっと知りたい…という探究心や好奇心が満ち溢れていました。私は、あの時のあなた方の表情から「ここから何かが始まる...
栗っ子が紡いだあの日々

12.「昔、うちでは『蚕』を飼っていたんだって!」という優人さんの一言が始まりだった…

平成12(2000)年4月中旬、5年2組の社会科の授業では「稲作にはげむ人々」という単元を学習していました。その中で、教科書に出てくる新潟の六日市の今井さんという方が、時代の流れの中で「養蚕」から「稲作」に変えたことが記されていました。する...
栗っ子が紡いだあの日々

11.何よりも「過程」を大切にしたい

わたしが教師として何よりも大切にしていたいのは、当時も今も、そしてこれからも変わらず「過程」です。結果に対しての喜びも悔しさも、とにかく、心の底から〝嬉しい〟〝悔しい〟と思えるためには、その結果までの「過程」が大事だと思っています。誰でもう...
栗っ子が紡いだあの日々

10.今度はあなた方がそういう大人であって欲しいと…

学年が上がれば上がるほど、「友だち」の存在は大きくなってきます。家族や担任に頼ったり相談したりしていたことがだんだんと友だちを頼り、相談するようになっていたと思います。それも成長の一つであり、社会性を身につけていく上で大切なことでした。だか...
栗っ子が紡いだあの日々

9.「個性」が生きるためには

あの頃、「個性の尊重」がクローズアップされていました。「個性」を大切にすることは、その子自身がもっているものを伸ばしていくことにつながるのはもちろんであり、個性を尊重することの大切さは今も変わりません。その中で、わたしは、「個性を認め合える...
栗っ子が紡いだあの日々

8.こんな仲間がいる教室を…

「友だちに優しくしたい」「友だちの良いところを見つけてあげたい」「いろいろなことに挑戦したい」など、それぞれが自分の願いや思いを書いてくれたものと担任の私の願いをこめて、 「一人一人の力と心を合わせてこんな教室つくろうよ」という5年2組の願...
栗っ子が紡いだあの日々

7.仲間が望んでいることに共感できることが…

5年生になったばかりの頃に書いた、36人の「こんな教室を…」という希望を読んでみた人は、一人一人が望んでいた教室をつくりあげようと努力していたこと…、そして、その希望に近づいていたことを感じませんでしたか…。 あの時、クラスの仲間がどんな教...
栗っ子が紡いだあの日々

6.こんな教室にしたい… こんな自分でありたい…

始業式の翌日、あなた方はこんなことを書いていました…。 私は、今まで友だちの良いところをあまり見つけられませんでした。だからこれからは、友だちの良いところをどんどん見つけていきたいです。 千織 私は、何かをやった時、最後までやり遂げたいと思...