5月8日、家庭訪問初日。この日の予定を終えて学校に戻ると、職員室の私の机の上に、葉っぱが2枚とメモが置いてありました。そのメモには「クワの葉かどうか確認してください! 卓磨・達也・享祐・拓哉(ひ)・拓哉(と)」と書いてありました。
教室で蚕を飼いたいと願っていたあなた方は、飼うためには大量の桑の葉が必要であることを知ると、何としても実現させるために、放課後、桑の木を探す行動を起こしていました。この行動力には驚かされるとともに、こういう純粋で一生懸命なあなた方の姿勢が、私にその後の活動について考えさせるエネルギー源となっていました。
あなた方は、教室に次々と情報を持ってきてくれるとともに、桑の木を探しに行っていました。行動として表には出ていなくても、仲間のこういう行動に刺激を受け、心を動かし始めている人たちもいました。それは、教室の雰囲気や友だちの言動に楽しそうな表情を浮かべている様子から十分に伝わってきていました。
教室の中で「蚕」の情報や話題があがる中、横浜のシルクセンターから蚕の卵をいただくことになり、「蚕を育てたい」という願いがついに実現することになりました。
つづく…
コメント