5月12日。「蚕の卵」がついに教室にやってきました。
朝7時40分を過ぎた頃、誰よりも早く登校していた一磨さんが、職員室にやってきました。
「先生! 蚕の卵は? 届いたっ?」
はやる気もちを抑えるように職員室に入ってきましたが、その表情や声からは、早く見たくて仕方がないといった感じでした。前日の夕方には届くことになっていたので、「早く見たい。一番先に見たい…」と思っていたのだと思います。一磨さんの素直な気もちだったと思います。
「卵は届いたよ! でも、教室でみんなで見ようね。」と話して教室に戻ってもらいました。
少しでも早く見たい…、見せて…という気もちは誰が見てもわかるような表情でしたが、「えーっ」とか「なんで…」という言葉は一つもなく、「わかった…」と一言。
冷静さを保とうと必死になっている一磨さんの表情が何とも愛おしく見えました。そして、育てることにやる気に満ちた一磨さんのこの姿は、朝からさわやかな気分にしてくれました。
この時の一磨さんの表情や様子を想像してみてください。
きっと想像できると思います。
そして、思わずほほ笑んでしまうでことでしょう…。
いよいよ教室に蚕の卵が!
つづく…
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