2025-12

栗っ子が紡いだあの日々

41.今度は教室に「糸車」が!

誕生から2週間もすると、蚕は大きいもので3~4㎝まで育っていました。最初は「気持ち悪い」と近づけなかった人でも、指に乗せて散歩に出かけていた人もいました。自分で持ってきたプラスティック容器で「わたしの蚕」として育てていた彩華さんは、その蚕が...
栗っ子が紡いだあの日々

40.5年生が始まってわずか2カ月程で

祐菜さんと有李さんが持ってきてくれた資料が紹介されると、「ぼくたちも行ってきた」と優人さんと英貴さん、康平さんが手を挙げました。前日、3人は農協を訪ねていました。もうすでに閉まっている農協に行き、扉を開けてもらって、かやぶき屋根について聞い...
栗っ子が紡いだあの日々

39.実際に見たり、聞いたり、訪ねたり、探し求める「学び方」を

5月の下旬、朗宏さんが持ってきてくれた`母親の実家の昔の写真´をきっかけに動き始めた子どもたちもいました。 「先生、屋根のつくりについて調べてきたよ。」 8時前、運動会のリレーの練習に向かう祐菜さんから声をかけられました。職員室の机の上には...
栗っ子が紡いだあの日々

38.何とも微笑ましい日記が…

あなた方が毎日教室に運んできてくれる桑の葉を食べ続けていた蚕は、日に日に大きく成長していきました。その成長の早さは、わたしたちが想像していたよりもずっと早く、わたしたちを驚かせていました。あれだけ桑の葉をむしゃむしゃ食べ続けていれば当然かも...
栗っ子が紡いだあの日々

37.「まぶし」を手にした日の日記から

ぼくは今日、回転まぶしを見た。感しょくは、ダンボールやあつ紙みたいな感しょくだった。木の板みたいだと思ったけど、ダンボールみたいだった。かいこが入るところだから大きいと思ったら小さかった。回転というから、くるくる回るのかと思ったら回らなかっ...
栗っ子が紡いだあの日々

36.実際に黒川で使われていたまぶしを手に

翌日の1校時目に、早速、優人さんと玄太さんから「まぶし」の紹介がありました。どのように発見したのかを落ち着いて話してくれた2人は、何とも誇らしそうな表情でした。    優人さんと玄太さんの表情、想像できますよね…。  その後、まぶしを自由に...
栗っ子が紡いだあの日々

35.感動というか感激した自分を今でも思い返すことができます

考えたことや思ったことを実行に移すための原動力の一つに、活動そのものの魅力があります。しかし、魅力があるだけでは難しく、子どもたちにとって魅力のある活動であっても、継続していくことは簡単なことではありません。当時のあなた方もそうだったと思い...
栗っ子が紡いだあの日々

34.目的の物を手に入れても、決してその時の満足感で終わらない

養蚕業の道具については、わたし自身もすでに数軒聞いていました。しかし、なかなか見つからないでいたところに、3人が探し出してきてくれた「まぶし」でした。わたしに言われたのではなく、自分たちで考え、判断し、行動を起こし、ねばり強い探索の中で、か...