47.特別な日であっても…

 自然教室からの帰りのバスでも、再びその場所を確認し、その後の「蚕」の大切な食料補給の一木となっていきました。八ヶ岳にいる時も、
 「蚕はどれくらい大きくなっているかなぁ…。」
 「これ、クワの木じゃない?」

という声を何度も聞いていました。

 あなた方は別に意識していたわけでもなかったと思います。特別な日であっても、いつものように当たり前の行動ができたり、自然と言葉が出てきたりしていたのは、蚕を育てていることが特別なことではなく、あなた方の学校生活の中に根づいていたからだったのだと思います。

 3日後、八ヶ岳から小学校に帰ってくると、「到着の集い」が終わるや否や、すぐに数人が競争するかのように教室に向かっていきました。もちろん「蚕」に会いに行くためです。わたしは、迎えに来てくださっていた保護者の方々と話をしていてこの時教室には行けませんでしたが、しばらくすると、驚いた様子で、興奮気味に声をあげながらピロティに戻ってきました。わずか3日の間に、想像以上に大きく育っていた蚕にびっくりしていたのです。
 あなた方は、その時のことを日記に残しています。

 ぼくは、自然教室から帰ってきたとき、蚕が超大きくなっていることにびっくりしました。6年生が育ててくれていたのは意識にあったけど、「超でかい」という方が先でした。親指か?と思ったほど大きくなっていました。
 白くて、「ムシャムシャ」「パリパリ」、いろんな音がしていました。あとから思ったんだけど、これも6年生のおかげだなと思いました。来年6年生になるけど、たのまれたら心よく引き受けたいなと思いました。 玄太

 今日の朝、蚕を見たら、すごく大きくなっていてびっくりしました。
 今、静かに聞いてみると、「カリカリカリカリカリ。」と音がします。よく見ると、せなかの所が白くなったり、青っぽくなったりしていました。
 大きい段ボール二つの中には、まんぱんなくらいいっぱい蚕がいます。ふんもすごく大きかったです。蚕の顔ぐらい大きかったです。蚕が糸を出すのが楽しみです。 千織

 私は今、自然教室から帰ってきてからの蚕を見て、すごく大きくなっていてびっくりしました。蚕ってたった3日間であんなに大きくなるようなすごい生命力なんだなぁと思いました。
 蚕のくわの葉を食べるときの音は、まるで雨がふったときのような静かな音。これからまゆになるのがすっごく楽しみです。 有花

                                      つづく… 

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