黒川の清水さんから自分たちで手に入れた本物の「まぶし」の部屋で蚕が次々と繭をつくり、部屋がうまっていく様子は何とも言えませんでした。あの頃、「まぶしマンション」という言葉も生まれました。
あの「まぶし」は、あなた方が卒業した後も後輩たちが大切に使わせてもらいました。今もなお、栗木台小学校の資料室に大切に保管されているはずです…。
6月末、建治さんが2枚の写真を持ってきてくれました。見てみると、シルク博物館の入り口と、館内にあった世界一大きな繭を撮った写真でした。家族で横浜のシルク博物館を訪れたと話してくれました。蚕のことなら何でもわかるこの博物館。教室で育てていた蚕も、この博物館から分けてもらった卵から孵った蚕であり、その蚕が今まさにまぶしの中で繭をつくっていました。
繭づくりが始まったということは…
「さようなら」 幸樹
蚕がくわの葉を食べるのをやめた
蚕が「まぶしマンション」を見はじめた
蚕は気に入った部屋を見つけたようだ
黄とうめい色のうんちをして
「さような」と言って
糸をはくだろう
さようなら 彩華
私は蚕
もうすぐまゆになります
その前に
言いたいことがあります
私にくわの葉をくれて
ありがとう
私を育ててくれて
ありがとう
さようなら人間たち
つづく
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