86.今度は桑の葉を染料に草木染めの計画が…

 毎日蚕に与えていた桑の葉を集める中で、桑にはいくつもの種類があって、葉の形が少し違うことにもあなた方は気づいていました。9月の末だったと思います。桑の木のことに興味を持って調べていた佳祐(富)さんが、インターネットで様々な葉を調べてプリントアウトしてきてくれました。

 「桑の木や桑の葉」について探究している人たちは、このころ、学校周辺を散策して桑の木の写真を撮ったり葉っぱを採集してきて「桑の木マップ」の作成を進めていました。このマップづくりの目的の一つには、川崎市で最後まで養蚕を続けてきたこの地域にある栗木台小学校で、今後も蚕を育てる活動を続けて欲しいという願いと、そのためには桑の葉を継続的に確保できるものを後輩に残しておくというものがありました。あなた方が卒業した後、私が担任をさせていただいた3クラスと、他学年の1クラスが、実際にこのマップを有効活用していました。
 
 探究する中で、桑の葉や枝が染料として使われていることを知ると、自分たちでも桑を染料にして染めてみることにしました。すぐに紋加さんが「草木染め」についての情報を集めてきてくれていました。
 自然の草木がもっている色を取り出して染める草木染めは、草木の見た目からは思いもよらない色に染まることがあることがわかりました。決して鮮やかな色合いではありませんが、つくられた色ではなく、自然のもつ柔らかさ、ちょっと地味かもしれない渋い色に染まるようで、どんな色に染まるのか…、どんな体験になるのか…、また新たな楽しみが膨らみました。そして、紋加さんたちがクラスみんなをどのように巻き込んでくれるのかも、わたしは楽しみにしていました。

                    
                                       つづく…

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