翌日、桑の葉を染料に染めたタオルやハンカチをクラスのみんなに見てもらいました。渋いねずみ色に近い、薄緑色に染めあがったものと、薄黄色っぽく染めあがった見事な絞り染めの模様に、あなた方は皆、真剣に見入っていました。その翌日、 「わたし、自信あるんだ!」 と紋加さんが楽しそうにわたしに話してくれました。
草木染めをクラスみんなで行う前に、桑について一緒に探究していた仲間としっかりと計画を立て、真剣に、そして楽しく体験し、染まった喜びを実感した中から生まれた自信だったのだと思います。自信を持った楽しそうな表情に、わたし自身が何とも言えない嬉しさを感じたことを覚えています。こういう姿をわたしは願っていたのだと思います。そして、あなた方のそういう姿を数え切れないくらい見てきました。一緒に体験したこのグループのメンバーの皆が同じような自信を心に抱いていたと思います。
この時のメンバーの主体的に取り組む姿や、会話から伝わる自信に、グループの人たちにすべてを任せたい…、わたしの出番はない…と思いました。もちろん、熱湯を扱うなど安全面に十分配慮して行なう活動なのでその指導は担任の役割でしたが、活動そのものについては任せたいと思わせてくれるだけの探究と準備を進めてきていました。そして、この体験を通して感動を共有し合えることができれば、このメンバーはさらに成長し、自分たちの新たな課題に出あい、探究活動をより一層深めていくことがてきると思いました。
つづく…
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