98.学習発表会の限られた時間内では到底伝えきれない

 学習発表会での表現は、自分たちが書き綴ってきたもの、教室の話題に出てきた言葉、つぶやきをまとめ、ナレーションと朗読で伝える形を考える中で様々なアイデアが積極的に出されました。その考えをもとに、自分たちが伝えたいこと、知ってほしいこと、表現したい姿が自然と浮き彫りになっていきました。台本がなくても、どんな創作朗読劇になっていくかは何となく共通理解していたように思います。

 しかし、10月にはあなた方の探究活動はより一層多岐にわたって深まりを見せていましたので、「総合的な学習の表現の場」の一つとして考えていた学習発表会の限られた時間内では到底伝えきれない現実にぶつかりました。表現したいこと、伝えたいことがあり過ぎて、20分程度の創作朗読劇で納められる内容ではありませんでした。コンパクトに要点を伝えることも大事ではありましたが、コンパクトにまとめても到底足りないだけの探究内容と解決量がありました。

 そこで、わたしの方から一つの提案をさせてもらいました。それは、探究している内容や課題解決したものについては今後様々な形で発信していくために、まずは「愛情を注いで育てた蚕から生糸を手にするまでの蚕の一生とその過程」を発表することにしてみてはどうかというものでした。
 蚕を育てた過程があったからこそ探究課題が生まれ、主体的に探究し続け、様々な情報収集を重ねて解決し、あなた方は周りの人たちに伝えたいものをたくさん持っていました。わたしは、この学習発表会を、自分たちが今探求しているものがどこから始まったのかをあらためて自分たちで再確認できる機会にしたいという思いや願いを持っていました。
                                       つづく…

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