105.決して特別ではない…それでも                              

 幕が閉まった時のあなた方の充実感や感動を共有させてもらったわたしは、「ありがとう」という気もちで心からの大きな拍手をおくりました。体育館で一番大きな拍手を送っていたと思います。そして、この「蚕」を通しての学習で、もちろん普段のすべての学習や生活もあってこそなのですが、個々の成長だけでなく集団としての成長を強く実感することができて、感激で胸が熱くなっていました。
 しかし、ここで発表して終わりではなく、この日の発表の充実感こそがその後の学びを深め、さらには学級文化を築いていく重要なエネルギー源になっていきました。

 あなた方にとっては全校児童や家族の前での発表となるわけですし、当然特別な思いを持っていたと思います。しかし、あの時の朗読劇を思い出してみてください。 
 あなた方の発表は観る者の心を魅了し感動を生むものでしたが、内容は決して特別なものではありませんでした。1学期の教室の中で繰り広げられたことを、自分たちの言葉で振り返るものにすぎなかったと思います。それでも、創り上げていたときの楽しさや喜び、充実感、発表を終えた後の感激や感動、そして、その後の発展を思うと、やはりあの舞台は特別なものだったのかもしれません。
 特別なことをしようとしていたのではなく、それまでの過程が、自分たちの取り組み、そして成長に特別なものをもたらしてくれたのだと思います。職員室で口には出せませんでしたが、あなた方のあの舞台での発表を心の底から誇らしく感じていました。
 わずが20分の発表ではあっても、この学習発表会の舞台が、このクラスを、そして一人ひとりを間違いなく成長させ、わたしが今、これを書きまとめる原動力の一つにもなっているのだと思います。                                                             

                                      つづく…

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