14.学級の文化に…

 学級開きをしてまだ1カ月もたっていない教室の中で、あれだけの主体的な学びの姿勢や、「蚕を飼いたい!」というあなた方の思いの強さに、この取り組みが学習として深まっていくことへの期待だけでなく、それ以上に、学級づくりや学校経営の太い柱となっていくと思いました。

 楽しいだけではなく、学級の中に解決していくべき課題がたくさん生まれ、さまざまな問題意識を持ちながら探究活動に取り組んだり、その解決方法や手段を皆で考えたりしていく教室になっていくことを想像していました。
 このような活動が学級に根づいていくと、それは学級の一つの「文化」となっていきます。文化のある学級には「心のゆとり」が生まれ、そのゆとりが豊かな人間関係を築いていくことにつながっていくとわたしは思っています。

 わたしは5年2組の学級経営の中で、「蚕」の存在を大事にすることと、「蚕」との出会いを通して、あなた方と一緒に地域を見つめてみようと考えました。まだ始まったばかりでしたが、主体的、意欲的な姿勢に、私が考えている学習計画をはるかに超えていく大きな取り組みになるのかもしれないということは感じていました。そして、主体的な取り組みをできる限り支援し、応援しようと決めていました。

                                       つづく…

コメント