自然教室当日の朝を迎えました。
大きなリュックサックを背負って学校に集まってきた何人かの手に、桑の葉の入った袋や包んでいる新聞が握られていました。自然教室は宿泊を伴う特別な行事です。この日に向けて進めてきた準備の中で大いに盛り上がってきていましたし、少なからず興奮して出発の日を迎えていたことと思います。
そういう特別な日の朝であっても、桑の葉を手にしている人たちがいました。普段は全てあなた方に任せていましたが、この日だけはわたしも大量に摘んできていました。この日ばかりは蚕のことを忘れていても仕方のないことで、それが子どもです。まさか持ってきてくれる人がいるとは思っていなかったわたしは、ピロティにリュックを下ろして教室に桑の葉を運びこむあなた方の姿に、驚くとともに感激していた自分を今でも覚えています。ここまでの確かな「過程」がなければ、おそらくこの自然教室出発の朝、桑の葉を持ってきてくれる人はいなかったと思います…。
八ヶ岳に向けて観光バスが出発し、黒川をぬけていこうとする時、「クワだ!クワの木だ!」という大きな声がバスの中に響きました。。この声の主が誰だったのか分かりませんが、「それは自分です」と覚えている人がいるかもしれません…。黒川のT字路のところで右折しようとしたとき、新たな桑の木を発見した人がいました。それからしばらくは、窓越しに桑の木を探しているあなた方の姿がありました。
八ヶ岳に向かう特別なバスの中で、何とも微笑ましい光景でした…。
つづく…
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