探究したい課題が見つかったとき、最初からその全ての内容が探究に値する、あるいは探究が継続できる内容とは限りません。しかし、どんなに内容の深い課題が用意されても、あなた方のように主体的に探究していく姿勢や継続力というのはそう簡単には生まれないものです。
課題の内容はとても大事です。わたしもこだわっていた方でした。しかし、それ以上に大事なことは、探究しようという気もちになるまでの、あるいは、なるだけの過程や魅力であり、支え合い、協力し合える仲間の存在でした。それがあれば、探究する課題は、自然と内容の奥深いものへと広がっていくことをあなた方から学びました。
霞が関の農林水産省に情報収集に出かけた人もいました。皆が同じ課題ではなく、それぞれに知りたいことがある人たちが協力し合って一緒に行く計画を立てていました。自分たちで電話番号を調べ、農林水産省に直接電話をして予約をとり、往復の経路なども自分たちで調べ、実際に訪れました。8人の日程が合わず、幸樹さん、卓磨さん、拓哉さん、玄太さんの4人と、航さん、康平さん、享祐さん、直樹さんの4人で、2日に分かれて出かけていましたが、それぞれに知りたいこと、聞きたいことを聞き、資料をもらってきました。
この行動力もたいしたものでしたが、これまでの皆の行動からしても、あなた方にとっては普通のことだったのかもしれません。あなた方の探究は、ある意味「遊び」の一つにもなっていたのかもしれません。そこにこそ「学級文化」として根付いていたことをわたしは実感していたのだと思います。
つづく…
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