31.仲間の主体的な言動が刺激に…

 5月25日の放課後、図工室に向かって興奮気味に走ってきた優人さんと玄太さん。
この日は、5校時目に総合的な学習の時間がありました。5年生2クラスが視聴覚室に集まり、「蚕についての情報交換」が行われました。さまざまな情報が交換されると、あなた方の中に新たな疑問や調べたいこと、そして、欲しいものや見たいものが出てきていました。

 この時に、養蚕業の「道具」についての話が出ていました。「道具」について関心を持った優人さんと玄太さんと英貴さんは、この日の放課後、かつて黒川で養蚕をしていた家をまわって、昔の道具を探すことを決めたそうです。そのことは、わたしも後で知ることになります。

 この3人のことですから、授業中は内緒にしておいて、見つけ出してからみんなを驚かせようと思っていたのだと思います。子どもたちのそういう気もちや行動は理解できますし、すてきなことだと思います。この時までにも、養蚕の資料や桑の葉を持ってきて驚かせてくれる人がたくさんいました。こういう行動一つ一つが、あなた方一人一人に大きな刺激を与え続けていたことは間違いないと思います。3人も仲間の行動に刺激を受けていたのだと思います。

 今、当時のことを振り返ってみると、仲間の主体的な言動にどれだけ刺激を受けていたことか、影響を受けていたことか、自分自身のやる気につながっていたことかを、思い出せる人もいるのではないでしょうか…。

 さて、3人はどうやって「回転まぶし」を手に入れることができたのでしょうか…。
 玄太さんと優人さんが、この日の出来事を作文に書き残していました。その文章を読むと、手に入れた事実だけでなく、当時の3人の姿が目に浮かんできます…。

                                 2人の作文につづく…

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