考えたことや思ったことを実行に移すための原動力の一つに、活動そのものの魅力があります。しかし、魅力があるだけでは難しく、子どもたちにとって魅力のある活動であっても、継続していくことは簡単なことではありません。当時のあなた方もそうだったと思います。
子どもの頃は、興味を持つことも魅力を感じて動くことも早いものです。その一方で、飽きるのが早いのも子どもです。好奇心の強い子は、新たな魅力に心を動かされるものです。飽きっぽいのではなく、子どもが持っているアンテナは新しいことに敏感なのです。
そうであるならば、活動のもつ魅力をより一層強く感じられる支援と、持続できるような環境づくりが必要になってきます。そのことを担任として意識して活動を見守っていれば、あなた方は活動の中に次々と新たな興味を見つけ、魅力を感じ、「もっと広げていきたい」という気もちを膨らませていくことができるはずだと、わたしは思っていました。
興奮しながら学校に運んできてくれた優人さんと玄太さんの熱意や生き生きとした姿を目の当たりにしたときの感動というか感激した自分を、今でも思い返すことができます。
正門で2人を見送ったとき、意気揚々と自転車で去って行く後ろ姿を見ながら、この行動力、エネルギーが、この後の3人の学習活動や学校生活を豊かにするものへとつなげていきたい…、つなげていかなければ…と思ったことも覚えています。
つづく…
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