39.実際に見たり、聞いたり、訪ねたり、探し求める「学び方」を

 5月の下旬、朗宏さんが持ってきてくれた`母親の実家の昔の写真´をきっかけに動き始めた子どもたちもいました。

 「先生、屋根のつくりについて調べてきたよ。」

 8時前、運動会のリレーの練習に向かう祐菜さんから声をかけられました。職員室の机の上には家の造りについて書かれている紙とノートが置いてあり、見ると、「養蚕農家特有の造り」の絵が描かれているコピーで、上に「ゆり」と名前が書いてありました。祐菜さんと有李さんが2人で新百合ヶ丘まで電車で行き、麻生図書館で調べてきてくれた情報でした。            

 「なかなか見つからなくて大変だった」と話してくれました。

 「動きだすこと」、「探究しようと動きだせること」が高学年の子どもたちにとって大切なことであり、幅広い活動展開につながる大切な要因の一つです。集めてきた情報を処理し、その中から深めていくことも高学年には要求されますが、まずは「動きだす自分」がいなければ主体的に取り組んでいくことはできません。調べる方法、活動の仕方はたくさんありますが、どんな方法であっても、まずは動きだし、繰り返しながら自分の「学び方」を身につけていける大切な時期が小学校高学年です。
 あなた方は求めているものを実際に見たり、聞いたり、訪ねたり、探し求める「学び方」を仲間から学び、自分でも実践し、その行動がまた別の仲間の学び方や実践につながっていました。

 早速、朝の会で祐菜さんと有李さんの資料を紹介すると…。                                                                                          

                                      つづく…

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