碓氷製糸農協からの封筒は、連絡をとった一磨さんが代表して開けることに…。
あなた方が注目する中、黒板の前に出てきた一磨さんがゆっくりと封を開けました…。
封筒の中に手を入れる…。
いつもとは違う緊張感がただよう中、一磨さんの演出?もあり、数秒してから、一磨さんの手に握られた艶のあるきれいな生糸が出てきました。
教室に歓声が響く。
感激の歓声だったと思います。
社会科の「稲作にはげむ人々」の学習の中で出てきた養蚕業の話から、黒川での養蚕業のことを知り、自分たちも蚕を育ててみようと声があがったのが4月。5月に卵を手に入れ、卵から孵る感動の瞬間に出会い、その感動が蚕を育てることへの愛情の深さにつながり、その愛情が蚕の命と真剣に向き合うあなた方へとつながっていきました。真剣に向き合う豊かな心、感性、そして、思いや考えを語り合える豊かな人間関係が、あの教室の中で確実に育まれていました。
大人が準備したのではなく、仲間が動き、徹底的に探究し、交渉し、手にした生糸だからこそ、この糸の価値は、あなた方にとってかけがえのないものになりました。私は栗木台小学校に異動してきてまだ3か月半ほどしか経っていなかったのですが、このわずかな期間に、「動きだす子どもたち」「かかわりを求め、人間関係を広げていく子どもたち」「活動に関心をよせ、自分からすすんで活動に参加する子どもたち」の姿を目の当たりにしていました。
つづく…
コメント