138.茂木さんのあの言葉はクラスの誇り

 教室で給食を食べながら、茂木さんはあなた方の様々な質問に一つひとつ丁寧に答えてくださいました。
 「子どもの頃から養蚕をしていたのですか?」
という質問には、5年生の時にお父様を亡くされて、家の養蚕の仕事を一生懸命手伝っていたこと、そして、手伝いもしたけど友だちと外でいっぱい遊んでいた話をしてくださいました。あなた方は食べていた手を止めて真剣に聞き入っていました。
 最後に優太さんから
 「茂木さんにとって『蚕』とは?」
という質問がありました。茂木さんは静かに

「一生の仲間、宝物。私の体の一部かな」

と答えられました。茂木さんの話は一つ一つに実感がこもっていて、あなた方の表情からも、あなた方の心に真っ直ぐにささっているように感じました。
 その後に茂木さんは、

「あるオリンピック選手が、何年間か生きてきた中で一番幸せな日と言っていたけど、私は70年間生きてきて、今日が一番幸せな日」

とあなた方に話してくださいました。この言葉に、わたしは素直に喜こび、感動しました。きっとあなた方も同じだったと思います。今思い返しても、茂木さんのこの言葉は、わたしたちのクラスの誇りだと思っています。
 給食が終わると、総合的な学習で探究している課題別のグループごとに、今の活動の様子の報告会が開かれました。そして、グループごとに茂木さんと記念写真も撮りました。この報告会や記念写真も、あなた方実行委員会で話し合われていたものでした。 

                                       つづく…

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