炭焼きが行われた翌日、10月26日の1校時に全員でかま出しを見守りました。前回は生焼けで失敗し〝今度こそ〟という思いで臨みましたが、成功はそう簡単ではないことをあなた方も理解していました。
「今回失敗するなら、前回とは違って灰になってしまうぐらいの方が次につながるね」とさえ話していましたが、やはり成功していてほしいという強い期待を抱いていたと思います。
土ですっぽりおおわれたかまの周りをスコップで掘り始め、かまが見え始めると、わたしもドキドキしていました。かまの入り口に積んであったレンガを一つ一つ土の中から取り除き、かまを土から出します。
祈るように、ふたに開けられた穴を覗き込むと…。
「あっ、炭だ!」という声があがり、まだ実際にかまから出して炭を見ていないのに、期待だけがふくらんでいました。金室さんが固くなっていたふたを開けると、あなた方は競うかのように一斉に覗き込みました…。
「炭だ!」
「桑炭だ!」
という大きな声。
あなた方が手に取った炭は、確かに立派に焼き上がった桑炭でした。
つづく…
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