214.実現させることができるのがあなた方

 2回目での成功は「運」もあったと思います。しかし、その「運」を呼び込んだのも、あなた方自身の熱心と意欲的な取り組みがあったからこそだと思います。「桑炭を焼こう」と声があがったのは4月でした。「やりたい」「やってみよう」というのは簡単です。しかし、それを実現させることができるのがあなた方でした。あなた方は一つ一つの探究活動に誠実に向き合い、ねばり強く取り組み、仲間の協力を大事にしながら実現させていました。
 実現したものの価値は、その実現までの「過程」にあります。実現させるための取り組みの中に、学ぶもの、今後に生きてくるものがつまっています。そういう過程をしっかりと踏んで実現させたものには、思い入れも強くあります。
 「桑炭」を焼きあげたこのグループのメンバーにとって、この成功は全てではなく、この成功も「過程」の一部でした。こういう「過程」を一つ一つ積み上げていくあなた方だからこそ、長期にわたる学習活動がいつでも新鮮で、新たな課題が生まれていたのだと思います。

 「桑炭」は、木炭画の画材として高価なものなのです。桑炭を教室に運ぶと、早速、この桑炭で一人一人絵を描いてみました。線の様子はクレヨンやチョークといった感じでしたが、感触は全然違い、もっと柔らかい軽い感じがしました。それでいて色はしっかりと出ていて、その色も優しい感じのする黒でした。この時の感触を覚えているでしょうか…。この日の日記には…。

                                       つづく…

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