93.学習発表会前も当然のように続く探究活動

 10月半ば、学習発表会に向けてどの学年もクラスも集中的に取り組んでいる中、あなた方は、表現活動の準備ももちろんしていましたが、当然のように探究活動も進めていました。
 
 奈央子さん、芽さん、沙織さん宛てに、群馬県の碓氷製糸農協から大きな封筒が届きました。「シルクの製品」について探究していた3人は、碓井製糸農協にいくつかの質問の手紙を出していました。その一つひとつの質問に丁寧に答えてくださり、さらに、同じグループの他のメンバーがシルクと他の繊維を比べる実験をするにあたり、シルクの布をいくつか同封してくださっていました。
 「繭から糸にしてもらおう」と電話をかけた7月からのこの間、あなた方と碓氷製糸農協の方々との関係は着実に深まっていました。〝その時だけ〟ではなく、継続できていることがとても大事なことでした。
 
 同じ頃、「黒川シルクロード」を調べている純平さんと幸樹さん、佳祐(比)さんが、横浜市のあざみ野にある山内図書館に出かけようとしていました。黒川の熊澤さんから、かつて黒川の繭を運んでいた経路を聞き取り調査し、その道程を現在の地図で確認していましたが、運んでいた終点が横浜市の長津田駅近くの倉庫であったと熊澤さんから聞き、その倉庫に関する資料を探すのが目的でした。
 山内図書館に資料を探しに行くという彼らの話を聞き、わたしは3人が出かける数日前に、内緒で山内図書館にそういう資料があるかどうか探しに出かけていました。それは、3人の求めているものはとても興味深い重要な資料ではありましたが、決して有名ではなく、地域資料となるため、探し出すのはあまりにも難しいと思ったからでした。だからといって、先に見つけてそれを提供するようなことはもちろん考えていませんでした。
                                        つづく…

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