黒川から長津田まで歩いた翌日の12月28日には、疲れを見せることなく、午前10時から学校に集まっている人たちがいました。午後3時まで、今度は桑の木の繊維を用いた「紙すき」の準備が行われました。わたしはこの日、学校の当番の日だったのでほとんど職員室にいて家庭科室には行けなかったのですが、「桑の木・桑の葉」グループのメンバーだけでなく、このグループの呼びかけに、参加できる仲間が協力してくれていました。家庭科室にのぞきに行くと、16名もの人たちが木をたたいて皮を剥いだり、その剥いだ皮の周りの部分をさらに剥く細かい作業に取り組んでいました。
あなた方は、ゆっくりと時間のとれる冬休みを有意義に過ごしていました。5年2組の学級づくりの中心は「総合的な学習の時間」にありました。この学習に関する時間は週に2~3時間でしたが、学習の時間だけでなく、休み時間や放課後、休みの日などの時間も自主的に活用し、クラスの文化として根づいていました。友だちと関わりながら展開していく活動でもあり、この学習での学び方や創造する楽しさ、探究意欲が、全ての教科への学習意欲や学級活動への参加姿勢、さらには遊びなど、学校生活の全てにつながっていたと思っています。このことはわたしだけでなく、今、あなた方があの時の頃を振り返っても、そう感じることができるのではないでしょうか…。
この学習の取り組みの基本は、自分たちで創り出していくところにありました。あなた方はまさに自分たちの考えや思い、行動力、協力で、大人の想像をはるかに超える学習を展開し、創造していました。その創造力に対して、保護者をはじめ、家族や地域の方々、さらには碓氷製糸農協やシルク博物館など、様々な協力をいただいていました。そして、その協力に感謝することや責任をもって最後まで取り組むことを、言葉ではなく実体験から学ぶことができていたと思います。
つづく…
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