熊澤さんからお聞きした長津田駅近くの倉庫に関する資料を探すのはあまりにも難しく、あるかどうかもわからない地域資料…。
「資料はなかった」で終わることも決して悪いことではありません。子どもたちが自分たちで遠くの図書館まで探しに行く意欲だけでもすばらしいことです。でも、その意欲に対して、結果に充実感を持たせてあげることができるならば…、とわたしは考えます。そして、その充実感はこの3人だけでなく、クラスのあなた方みんなにとっても新たな道を拓いていくきっかけにもなっていくと思っていました。この資料には、なんとしてもたどり着いてほしい…、そういう資料だとわたしは思っていましたので、3人が求めている資料があることを確かめておくことで、もしあったならば、その資料を探すためのアドバイスができるのではないかと考えていました。
山内図書館に行くと、時間はかかりましたが、古い本の中にその倉庫の写真をようやく一枚見つけました。その一枚だけで、他には見つかりませんでした。さらにその当時の地図で調べてみると、地図上に「乾繭倉庫」と書いてあり、熊澤さんのお話の通り、当時その倉庫が長津田駅近くに存在していたということもつきとめました。やはりこれらの資料は、「地域の資料」が集められている別室の特別な場所にありました。小学5年生の子どもたちがどんなに一生懸命に探しても、この資料にたどり着くのは容易ではないと思いました。
わたしは、3人が訪ねようとしていた前日に、図書館には「地域の資料」を扱っている場所があることと、その中のどういうコーナーを調べることが大事なのかを伝えました。
本の名前までは話しませんでしたし、わたしが事前に調べに行っていることはもちろん話しませんでした。どうしても見つからない場合は、自分たちがどういう目的でどういう資料を探しているのかを図書館の方に相談してみることもアドバイスしました。
そして、3人は、山内図書館からとても貴重な資料を見つけ出してくるのでした…。
つづく…
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