186.「実現させるために行動をおこす」姿勢

 6月12日の放課後、職員室のわたしの机の上に、有名な碓氷峠の横川の鉄道が絹糸で織られている葉書が一通届いていました。「6年2組宛」の手紙で、碓氷製糸農協の茂木組合長さんからの葉書でした。 
 蚕が誕生した後、6年生のこの年も蚕を育て始めたことを一人一人手紙に書いて茂木さんや碓氷製糸農協の皆さんに伝えていました。単なる報告ではなく、6年生になって張り切っている自分のことや、これから蚕を育てていくにあたっての思いなどを書いて送っていました。 

 葉書の届いた前日に、建治さんが、数日前の休みの日に家族で出かけた群馬で買った「桑の実ジャム」を教室に持ってきて見せてくれました。その時、「群馬は日本一の養蚕県だからきっと桑の木もたくさんあるのだろう」という話になりました。碓氷製糸農協の周辺には多くの養蚕農家があるのだから、桑の実も手に入るのではないかという話に…。そして、有花さんから、「先日碓氷製糸農協のホームページを開いていたら商品のことで問い合わせができるので、茂木さんにジャムを作ろうとしていることをメールで送ったら返事がきたよ。」という話がありました。有花さんは、既に茂木さんにジャムづくりについて話をしてくれていました。驚きました…。このように、あなた方は自分たちで活動を広げるだけでなく、そのための準備も主体的に進めていました。

 このクラスがずっと大事にしていた、「やりたい」という思いを一歩出て、「実現させるために行動をおこす」姿勢は着実にあなた方の中に根づいていました。これは子ども達にとってそう簡単なことではありません…。 
 この日の話の中で、茂木さんに相談することや、茂木さんを通じてあなた方の活動を知ってくださっている松井田町に協力をお願いしたいという話も出てきていました。これまでの過程がこれから先の新たな展開を生み出していく支えになっていきそうな予感がしていました。                                                              

                                       つづく…

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