239.担任しか味わえない「わたし」の財産

 3学期に入ると、いよいよ創作劇の完成に向けて動き始めていました。そして、最後の発表は、卒業式を迎える3月の初旬を考え、最終的に3月3日に決まりました。
 表現する内容も役も決まり、いよいよ創作の最終段階を迎えたあなた方は、劇団名もつけました。話し合いの結果、6年2組創作劇団「かいこのたまごたち」に決まりました。
 そして、あなた方が考えた創作劇は9つの章からなるものでした。

第1幕 序 章  蚕影山和讃
    第1章  蚕の誕生
    第2章  蚕の成長
    第3章  蚕の繭づくり
第2幕 
    第4章  決断 ―繭を冷凍庫の中へ―
    第5章  冷凍庫の中の繭
    第6章  蚕がくれた素敵な出会い
    第7章  碓氷製糸農協を訪ねる
    最終章  蚕がくれた宝物

 時間にして1時間30分ほどの創作劇になる予定でした。自分たちの伝えたいこと、表現したいことにあらためて気づきながら自分たちのものを創りあげていく最後の過程でのあなた方の熱量には圧倒されました。同時に、その熱量で目標に向かうあなた方の取り組みを間近で見続けていた時間は、わたしにとって思い出深い時間です。
「5年2組蚕日記」の時も「蚕の命は宝物」の時もそうでしたが、担任としては、発表している時以上に、創りあげていくあなた方の誠実な取り組みに、たくさんの喜びや感激を感じていました。これは担任しか味わえない「わたしの財産」です。
                                        つづく…

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