桑の葉から取り出した染液の中に自分の布を入れる時のあなた方の表情は、何とも言えない好奇心に満ちた表情でした。白い布を染液に入れる瞬間と、最後に絞ったゴムを取って広げるところは、草木染めの中でも、特にどきどきわくわくするところだったと思います。
染液に浸けた自分の布の染まり具合を見ながら20分ほど経つと、今度は媒染液に20分ほど浸けました。アルミ媒染液と鉄媒染液があり、この媒染液によって染め上がりの色が変わってきます。予めリーダーとなった人たちが事前に体験し、その色についても教えてくれていました。あなた方は布を2つ以上持ってきていたので、1つずつ入れていたように思います。媒染液から出して、再び染液に入れておよそ20分…、取り出して水洗いし、完成となりました。
絞ったゴムをはずす手にも力が入っていました。誰よりも早く外したいのに、濡れているゴムがなかなか外せず、隣の人の手元を見ながら、自分の方が早く…早く…と、競争しているかのように必死に外そうとしている表情と、その動きがとても可愛かったです。
「すごいっ! 染まってる」
「先生これ見て!」
「うわぁーきれいな模様」
「すっごーい」
「ワハハハ…何だこの模様は…」
「すごいがらパンになっちゃった…早くはきたーい!」
桑の葉の染液で染め上がったハンカチやタオル、そしてパンツを手に、興奮気味の声が家庭科室に響いていました。
つづく…
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