136.まるで感動するための演出がなされたドラマのようでさえ…

 茂木さんの前で発表させていただいた「5年2組蚕日記」の舞台の幕が閉じると、再び幕が開き、司会の惠子さんから「茂木さん舞台にあがってください」という呼びかけのアナウンスがありました。舞台にあがっていただいた茂木さんに、千織さんと祐菜さんから、あなた方の手作り感謝状が渡されました。そして、沙織さんから詩集も贈られました。

 あの時わたしは、この時の舞台の上でのあなた方の表情をずっと忘れることはないだろう…と思いました。当時の学級通信にも、「わたしにとっても忘れられないものになりました。」と書き残しましたが、25年経った今でも忘れることはありません。長い間教師をしているとそういう場面はいくつもあります。その中でも、あなた方の目の前で涙を流された茂木さんの姿を見つめるあなた方の表情は、今でも鮮明に覚えています。
 あなた方の優しい瞳が、大げさではなく本当にまぶしいぐらいキラキラと輝いていました。こういうことを言葉で表してしまうと、逆にあまり伝わらなくなってしまうような気がしますが、あのような表情や目の輝きには、なかなか出会えないと思います。舞台の上の茂木さんの姿とあなた方の表情を舞台の下から見ていて、本当に体がふるえました。まるで感動するための演出がなされたドラマのようでさえありました。
 きっと、あの時間を体育館で一緒に過ごされたご家族の方々も、心が熱くなったことを今でも覚えていらっしゃるのではないでしょうか。あの空間のあの時の雰囲気をあなた方と共有できたことに、わたしはあの後もしばらく感動がおさまらないでいました。 

                                       つづく…

コメント