166.今度はあなた方の番です…

 「総合的な学習の時間」が日常化し、学級づくりの柱となっていたことも、意欲の継続、活動の発展につながったと思っています。そして、このことが互いの人間関係をより豊かなものにしていたこと、自分たちが自分たちらしくいられる雰囲気を学級の中につくっていたことは間違いありません。
 あなた方は、学習を通して高め合える集団に育っていました。人が集まればその数だけたくさんの価値観があります。自分の価値観とは違うものも含めて、ゆとりをもって認めてあげられる環境であってほしいという願いは、私の単なる願いで終わることなく、あなた方が1年間の実践を通して示し始めてくれていました。

 多くの方々があなた方の活動を支えてくれていました。数えきれない大人の人たちとの交流をもち、自分たちからきっかけをつくって関わることとなっていきました。自分たちの活動を広げていく中で、主体的に意欲的に大人に関わっていくあなた方は、自分たちの取り組みに応えてくださる大人の言動に、自分たちの活動の価値を見出だしていました。この価値観が自己評価にもつながり、自信を深め、次の活動へのきっかけやエネルギー源としていく場面を何度も見てきました。もちろん、誰も評価などを求めて取り組んではいなかったと思いますが、あなた方は知らないうちに、自分に対する…、自分たちに対する評価を感じ取り、それを前進への糧にしていたのだと思います。活動している仲間同士や教師だけが評価するのではなく、あなた方の活動を見たり聞いたりした方々や、活動で関わりを持っていただいた方々の活動に対する協力や助言、言動そのものが前向きな評価としてあなた方の活動を支えてくれていました。

 大人になった今、あの頃の自分を思い出してみてください。評価を感じ取り、それを糧に前進していた自分がいたと思います。今度はあなた方の番です…。
                                       つづく…

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