127.我が子と共に教室で生活している子どもたちからの手紙…

 12月2日、土曜日で休みの学校に大勢集まり、学習発表会で使った「巨大まぶし」の修理が行なわれました。15人ほど集まり、「私の仕事ないよ」と言っている人もいました。人数が多く、自分がやりたい作業ができなかった人もいたかもしれません。しかし、熊澤さんの所に桑の木を取りにうかがった時もそうでしたが、あの頃のあなた方は、自分のためというのではなく、学級の活動を大切に考え、自分が今できるなら「行こう」「やろう」という前向きな気もちをもっていました。その気もちが学級を盛り上げ、自分たちの創造する力を高めていたのだと思います。
 12月4日、あなた方は色画用紙に書いた手紙を家に持って帰りました。一人ひとり書いた手紙を実行委員が集め、自分の書いた手紙が自分の家ではなく、友達の家族にいくように配ってくれていました。我が子からではなく、我が子と共に教室で生活している子どもたちからの手紙でした。
 このアイデアは、前の週の放課後に行なわれた実行委員会で決まったことでした。「もう一度創作劇を公演することができるのなら家族にも呼びかけよう」という話は全体の話し合いで出ていましたが、「自分たちの気もちを伝えよう」と、この用紙も実行委員の中の紋加さんと未紗子さんが作ってくれていました。
 「観にきてください」という思いはもちろんのこと、それだけではなく、「茂木さんが来てくださることになって思ったこと」も書かれている手紙でした。あなた方は、自分の家族だけでなく、クラスの仲間の家族が、自分たちを、自分を応援してくださっていることを感じていたのだと思います。                       
 この連載の中で以前にも書いたと思いますが、わたしは、我が子だけでなく、我が子と共に学校生活をおくっている友だちの良さを家族の会話の中に出てきて欲しいといつも思っていました。自分の友だちを褒めてくれたり、良いところを見つけてくれたりすると嬉しいものです。そして、その友だちのことをもっと好きになり、仲間意識も深まっていくものだと思います。今回のこの計画を聞いたとき、ご家族の方々がクラスの子どもたちのことを我が子のようにみてくださっているからこそ、子どもたちの中にこういうすてきな案が生まれてくるのだと思い、ご家族への感謝の気もちを強く抱いたことを覚えています。                                                                         

                                       つづく… 

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