初めての炭焼きは失敗でした…。
しかし、あなた方はがっかりしていませんでした。もちろん、期待はしていたと思いますが、そう簡単にはいかないこともわかっていましたし、挑戦すること自体を楽しんでいる部分もあったからです。
それでも、みんなには見られないように一人涙を流している人がいました。賢太朗さんです。私は何も言えず肩に手をやることしかできませんでしたが、この悔し涙こそ、賢太朗さんのこれからの挑戦へのエネルギー源になっていったと思います。結果に対する強い思いがもてている賢太朗さんの確かな「過程」があったことが、何よりも嬉しく感じた1回目の体験でした。
あなた方は、今回計っていた時間を参考にして、この後も挑戦を続けていきました。
〈10月5日の勇太さんの日記より〉
ぼくが第1希望に「炭焼き」を選んだのは、テレビを見ようとチャンネルを回したとき、炭を焼こうとかまから作っているのを見て、おもしろそうだなぁ、ぼくもやってみようかなという気もちになったからだ。
そして、炭を焼くまでの打ち合わせをして、いよいよ炭を焼く日になったぼくの気もちは、ドキドキワクワクとなっていた。でも、今、ぼくたちが炭焼きができているのは、金室さんが炭を焼くかまを作ってくれたからこそだ。金室さんには本当に感謝している。そう思いながら、かまにクワの木が入っていく。さらにレンガを積み、木をくべて火をつけた。ついた火は勢いがすさまじかった。そして、すぐにえんとつからけむりが出てきて、明日、取り出すことになった。
1日はすぐに過ぎた。
気持ちは高鳴っていた。
いよいよふたを開けた。
結果は、焼けていなかった。
少ししか焼けていなかった。
残念…。
でも、また今度!
つづく…
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