244. あなた方やあなた方の家族ならば 

 2月に入ると、あなた方は3月3日の創作劇の発表に向けて「公演チケット」をつくることにしました。話し合って最初に決めた枚数は「400枚」でしたが、400枚もお渡しする人がいるかどうか再度話し合い、まずは300枚印刷することになりました。
 「300じゃ少ないよ」という不満げな声も聞こえました。正直、わたしは300枚でも多すぎるかな…と思っていましたが、あなた方が大勢の人たちに自分たちの創作劇を観ていただきたいという強い思いを持っていた表れだとも思いました。と同時に、集まっていただけるという何か自信のようなものを持っているように感じました。子どもの考え…と言ってしまえばそれまでですが、あなた方やあなた方の家族ならば、300人は無理でも、体育館を満たすことができるかもしれないとも思いました。  
 あなた方だけではチケットをお渡しする人たちにはどうしても限りがありました。その範囲内でも良かったのかもしれませんが、この創作劇の発表は、学習発表会の時とは意味合いも、この舞台にかけるあなた方の思いも違っていたと思います。3月3日の舞台は、2年間の「総合的な学習の時間」の集大成であるとともに、クラスの仲間と大事に築き、育んできた「学級文化」を表現する特別な機会であり、最初で最後の特別な公演でした。
 時期的にも「卒業記念公演」と考えていましたので、家族の協力も得て、できる限り多くの人たちの前で表現できることをわたしも望んでいました。
                                       つづく…

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