175.あなた方にはやりたいことがたくさん…

 5年生の時から「来年も蚕を育てたい」とあなた方は話していました。6年生がスタートして間もなく、あらためて皆で話し合うと、昨年より多くの蚕を育てることになりました。育てるためにはたくさんの桑の葉が必要です。蚕の一生を預かるのですから、その責任の大きさはあなた方自身が一番よく知っていたと思います。5年生の時は最初苦労しましたが、あなた方は桑の葉が確保できる場所をたくさん知っていました。

 3ヵ月近くかけて桑の木の繊維を取り出し、5年生の3学期にステキな黒川和紙を漉く体験をしましたが、この枝で昔は炭を作っていた話も聞いていたあなた方は、繊維を取り出した後の枝で、今度は「炭」を作ろうという話が出ていました。「炭」といえば、昔この地域は「黒川炭」で有名だったと、いろいろな本で読んでいました。柿生村周辺で焼かれた炭は、みな「黒川炭」として売られたと聞いていました。「黒川炭」という名で出すことで高く売れたそうです。八王子の方で焼かれた炭も「黒川炭」といっていたという話も聞きました。沙織さんが黒川駅近くの第一公園の石碑を読んでみたら、「有名な黒川炭」と書かれていたと話してくれました。炭を焼いた時に出てくる木酢液の話も話題になっていたのですが、芽さんが家から持ってきて見せてくれました。
 さらに、5年生の時に桑の葉をとりに出かけた際に食べていたという桑の実でジャムを作りたいという話も出てきていました。

 6年生が始まったばかりでしたが、あなた方にはやりたいことがたくさんありました。この時はあくまでも「やりたい」という気もちから出てきていたものでしたが、これからやっていきたいものを持っていることが大事であり、持っているからこそ、未知なる発展の可能性が広がっていきました。
                                       つづく…

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