『蚕日待』では、本来使用する撞木(しゅもく)と鉦(かね)を保存会の方々からお借りすることができて、その鉦をつきながら唱えました。
あなた方の唱える声が一つにまとまり、気もちが一つになっている様子は、1年前とはまた違った集団の姿であり、心身ともに大きく成長した姿が表れていました。緊張する中で、しっかりとした声で唱え続ける真剣な表情を横で見て、聴いていて、心から感動していたあの時のことは鮮明に覚えています。手前みそかもしれませんが、小学生とは思えない、それは見事なものでした。
唱え終わると「一瞬の間」があって、保存会の方々の温かく大きな拍手をいただきました。その表情や拍手から、ひいき目な見方かもしれませんが、皆さんとても感激されていらっしゃったように感じました。
あの「一瞬の間」は、保存会の方々もわたしと同じような感動や驚きを、あなた方に感じてくださっていたからできた間だと思います。あの瞬間は本当にかけがえのないものでした。
あなた方は周りの大人がどれだけ感動していたかなど関係なく、唱え終えた充実感と達成感に満ちた表情、そして安堵の表情を浮かべていました。唱えているときは大人びて見えましたが、終わった後は子どもらしさ全開でした。やるときは誠実に全力で取り組み、力が入る…が、普段はのびのびと…。あなた方が築いてきたクラスを象徴するような場面でした。
拍手をいただいた後、最後のご挨拶をしたのは、卓磨さんと同じように自分からすすんで引き受けてくれた達也さんでした。その中で、3月3日に予定している創作朗読劇「蚕からの贈りもの」に、ぜひ招待させていただきたいという思いも伝え、パンフレットとチケットをお渡ししました。みなさん笑顔で受け取ってくださると「ぜひ、観に行かせていただきます」と声をかけてくださる方もいらっしゃいました。今思い出しても、本当に素敵な一日でした。
つづく…
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