3月、5年生の修了式を迎えました。 1年前のこの頃はまだ前任校にいたことを考えると、1年の過ぎる早さを感じると共に、大きな充実感がわいていました。
1年前、わたし自身にとって初めての異動での始業式。あなた方と出会った4月5日のあの緊張は忘れていませんでした。緊張感の中、どの辺りが5年2組なのかはよくわかっていませんでしたが、とりあえず平静をよそおい、何となくあなた方の方を見回していたような気がします。 校長先生から担任発表があり、ますます緊張感が高まる中で、教えてもらった5年2組の前に行きました。教室に戻り、高学年が参加する新1年生の入学式までの時間、自己紹介や話をして過ごしたのですが、クラス替えがあって新しいクラスです。ましてや、担任が学校で初めて見る人です。きっとあなた方の多くが、この日家に帰ってからも、明日から始まる学校生活に不安や緊張を感じていたのではないかと想像します。
しかし、「蚕」の活動が4月の終わりごろから始まると、教室の雰囲気が少しずつかわっていきました。そして、一年間という月日の中で、あなた方の心の動きは、あなた方の姿に素直に表れていたと思います。このことはあなた方自身が一番気がついているようでした。一年間を振り返って自分のことを書いてもらった中に、多くの人たちが、自分自身の変容ぶりに自分で驚いていました。そして、とっても楽になったようでした。その変化こそが、そのまま教室の雰囲気を楽しく活気あるものにしていたのだと思います。
「自分は変わった」と思っているあなた方は、決して変わったのではなく、自分でもそれまで気がついていなかっただけだったり…、出せないでいただけだったり…、もともと自分の中に持っていた自分の姿なのです。その自分に気がつかせてくれたのが周りの人たちです。特に友達です。とはいえ、直接それを教えてくれるわけではありません。 互いに友だちの変化に気づき、それを認め合い、その姿を大切にできる集団の雰囲気が生まれると、知らず知らずのうちに本来自分が持っているものが自然と出せるようになっていたのです。あなたがたはそういう雰囲気を教室の中に自分たちの手で育んでいました…。
つづく…
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