もうすぐ冷凍庫に入れなければならないということはわかっていたけど、やっぱり殺すのはいやだ。でも、そのことからいろいろと広がっていくのならきっと蚕もうれしいと思う。
私は昨年、繭を家の冷凍庫に入れた。お姉ちゃんが「殺しちゃうなんてひどい」と言ったとき、私は、命の大切さを感じた。そのときから、蚕を見ると、いつか私たちが殺してしまうのだろうなと思って悲しくなる。わたしたちはこれで約千二百ぴきの蚕の命を殺してしまったことになる。
蚕、ごめんね。 (千織)
これから繭を冷凍庫に入れる。僕たちは話し合いの結果、繭を碓氷製糸工場に送ることにした。
今は、幼虫のときにもどってほしいです。ぼくは、朝、学校に来ると、「繭が大きくなっている」と思ってとても嬉しかったです。けど、冷凍庫に入れる今となっては、もう会えなくなる悲しさでいっぱいです。冷凍庫に入ったら、もうしばらくで蚕の命がなくなってしまうということを考えると、友だちが減ってしまうような感じがします。
蚕はぼくに「感動」をくれました。とっても悲しいけど、繭からとれた「絹糸」を蚕の「命」と思って大切にします。
(達也)
ありがとう さようなら みんな
利 映
去年より短く感じたこの一ヶ月
最後の最後にでき上がった
真っ白なダイヤモンド
産まれたところはおんなじの
桑の命をいただいて
毎日毎日
一生もののすてきな過去を
私たちに授けてくれた
さようなら みんな
今 蚕は
真っ白なダイヤモンドの中で眠っている
でも これから
私たちの一つの目的のために
みんなに
本当の眠りに
永遠の眠りに入ってもらう
実際は「蚕じゃなくて繭のため」
そんな風に思っているって思わないでね
でも みんなに
自分のダイヤの輝きを見てもらいたいんだ!
みんなが自分のためにつくったダイヤ
私たちにちょうだいね
実感してほしいんだ
自分の本当のすばらしさを―
ありがとう
さようなら みんな
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